武術を身につけていると恋愛でよいことが起こる?
ドラマやマンガでよくあるシーンといえば、「女性が不良たちに絡まれる」というものです。夜の遅い時間。残業を終えた美しいレディーが最寄り駅から自宅のマンションへと歩を進めます。街は昼間とは違って、陰気な雰囲気を醸し出しています。「早く家に帰らなければ」レディーは自然と足早になります。そんなときです。二十代前半くらいの不良が三人、彼女に近づいてきます。ちょうど目の前からこちらに歩いてくるのです。レディーは、すぐによくない状況だと察しました。
しかし、もう曲がり道はありません。彼らとすれ違うことしか選択肢はないのです。「ねぇ、お姉さん」ニヤニヤしながら不良たちが話しかけてきます。無視して振り切ろうとする彼女の右腕を強く掴む不良。これは絶体絶命。そんなときに、ヒーローは登場します。サングラスをかけてロングコートを着込んだ長身の彼は、颯爽と民家の壁の上からジャンプして登場します。「なんだおまえ!」そして、乱闘が始まります。レディーは怯えながらも端に寄って事の顛末を見据えます。「このやろう!」不良たちは思い思いに叫んでヒーローに立ち向かっていきます。しかし、すぐに「いてぇぇ!」という彼らの悲鳴が街に反響します。
そう、ヒーローは武術の達人なのです。という、こんなシチュエーション。平成である現代の日本では、そんなに起こる確率は少ないでしょう。ここでのポイントは「武術」です。強い男はモテる、確かにそうでしょう。しかし、その強さを発揮するチャンスがなかなかないという現実なのです。そこで、実際に空手を十年以上やっている男性に聞いてみました。「いやぁ、好きな女性の目の前で悪い奴らと戦ったことなんてないなぁ」予想通りの答え。「まぁ。そもそもモテるために武術をやったわけでもないしなぁ。でもな、女性に関することで武術をやっていてよかったことはあるかな」彼は微笑みました。「夜の情事のときさ、色々アクロバティックなことができるんだ。これは最大のメリットさ」これもある意味、武術のメリットかもしれませんね。